本気出せばヲタ卒なんていつでもできるし。

社会人ジャニヲタがジャニーズとヲタクに関して勝手に考察しているブログです。

アイドルの必要要素とは

どっぷりジャニヲタをしていると、「必ずしもアイドルは顔だけではない」ということを痛感する。

まぁ一般的には「人は顔じゃないよね!」っていうしごく全うだがどこか偽善的なコメントをよく耳にするのだが、アイドル界もまた同様である。

実際に付き合ったり結婚する際はもちろん顔がいいだけでは生活できないので、それ以外の様々な要素も必要になってくる。

しかし、アイドルは現実にどうこうなるわけではないので、一方的にアイドルにキャーキャー言うならカッコイイ方がいいはずだし、顔は重要な要素を持つはずだが、案外そうでもないというのが意外なところだ。

逆に「顔ファン」というのは非常にシンプルかつ絶対的強さがある。

なにせそのアイドルの「顔」が好きなわけだから、その人の人柄やダンススキル、トークスキルなどがどうであれファンになってくれる。

顔はそれほど大きく変わることはないので、その顔が本当に好きであればすぐ降りることはないだろう。

しかしながら純粋な「顔ファン」というのはなかなかいない。

アイドルと言えど、テレビやメディアに出て多少なりともその人の人となりが垣間見えることがあるし、もちろんコンサートなどに行けばダンスや歌のレベルがどれくらいかなどというパフォーマンス力を実際に見ることになる。

そういう様々な要素やタイミングが重なり、「自担」に昇格する。

現場命の生粋のJr.担などはもはや顔だけで好きになるのではなく違う要素で好きになる人が多い。

よく聞くのは「○○くんのダンスが好き」とか「自己プロデュース力が高いから好き」とか。

まぁ実際にはこれと言って明確な理由もない場合も多く、「コンサートで○○くんがバックで踊っているのを見て一気におちた」とかそういう人のほうが多い気がする。

生粋のJr.担というのはそういう人が多いので、必ずしも顔がカッコイイ人がファンが多くて、そこまでカッコよくない人がファンは少ないという法則は全く適用されない。

アイドルというのは顔だけで勝負できるものではなく、むしろ他の要素で十分勝負できる場なのだ。

全然顔がかっこよくない野球選手が活躍しているとなぜかカッコよく見えてしまう現象と同じく、何かに秀でている人はカッコよく見えるものである。

ダンスもしかり歌もしかり演技もしかり、ジャニーズには様々な分野で活躍する場がある。

それを突き詰めて行けばそれをファンが見てくれていて、それなりにファンがついてきてくれるのがジャニーズのいいところな気がする。

特にダンススキルが高かったり先輩のバックとしての仕事を確実にこなせる職人肌的なJr.が好きなヲタクというのは、それこそ顔だけが好きとかではなく総合的判断によりそのJr.を好きになっている、それなりに目の肥えたJr.担の方だとお見受けする。

そのような方は現実的かつ厳しいファンが多いように思う。

顔ファンなら顔がカッコよければ沸けるし、その人がダンスが下手だろうが歌が下手だろうがトークがつまらないだろうが関係ない。

しかしパフォーマンスに魅力を感じ応援している方にとっては、少しでもそのパフォーマンスに隙があるとそれが気になる。

手を抜いているとか無難にやり過ごしているとかはすぐ分かるし、まじめに取り組んでいないなんてもってのほかである。

そういう方々の意見は非常に建設的だし現実的だ。

「あのシーンであのアドリブを入れたのはダメだ。シリアスなシーンなのだからあそこでは言うべきでなかった」とか「あの曲で全然踊れてなかった。リハの時間がなかったのかもしれないがプロなんだからそこは仕上げてくるべきだ」とかもっともな意見が飛び交う。

「○○くんカッコイイ!!!!」だけで終わるファンよりも俄然めんどくさいのだ。

しかしファン側には、最高のパフォーマンスを見る対価としてお金を払っている自覚と、自担により売れて欲しいという応援する気持ちに溢れているので当然求めるものが高くなる。

その気持ちに応えて彼らはさらなる高みを目指して努力しパフォーマンスレベルを上げて行くという相乗効果があるように思う。

 

「アイドル」と言えど、顔がカッコイイ人が手を振って笑顔を振りまいていればよい時代は終わり、様々なスキルでファンを魅了しなければならない時代である。

顔さえカッコよければアイドルになれるわけでもないし、ひたすらパフォーマンス力だけをあげてればアイドルになれるわけでもない。

「アイドル」の多様性が認められる時代だからこそ、様々な分野に挑戦し各分野でそれなりの成果をあげなくてはならない。

それはもちろん大変だと思うけれど、日本史が苦手でも他の教科で稼げば大学合格ができるように、総合力で勝負ができるということだ。

ファン側から見ても、ただカッコイイ人を見て楽しむだけではなく、様々な分野でオールマイティーに活躍するゼネラリストタイプや1つをとことん追及するスペシャリストタイプなど多くのタイプの中から選ぶことができるのだ。

 

「自担がカッコイイ」

そんなのは当たり前だ。

ただそれがどのような意味で「カッコイイ」のかは人によって様々である。